更年期のダイエット

更年期は、思春期があった人は必ず通る道。

たぶん、若いうちに中年女性に「更年期ババア!!」などと毒づいている人は、自分が中年になったらかつて毒づいたそのものに自分がなるわけですから、絶望して生きる気力がなくなると思います。(笑)

「更年期ババア!!」と言われる立場としては、(いや、私自身は言われたことないのですが…言わせない雰囲気はあるかもw)
こいつなにも知らないから更年期が人生の地獄で最悪でオワコンだと思ってビビっていやがるんだな、と思うだけです。

更年期障害は確かに地獄ですよ。それと日々闘ってるわけですから、礼儀知らずの口汚いガキなんかサッパリ怖くないです。

物凄く辛い、しんどい、でも周囲には解ってもらえない。動悸やめまい、頭痛、のぼせ、胃腸障害、気うつ、…そういう全身症状がバンバン出るのに「病気じゃありませんよ」とたいした対処法もない、とことん理不尽な更年期障害に比べたらね。

心臓がバクバクして、フラフラして、歩くのも怖くなって運動不足になって筋肉が脂肪に置き換わって代謝が下がって、結果、太りやすく痩せにくくなるのです。


それでその上、自己嫌悪や被害妄想に負けたらあっという間に精神的におかしくなります。

衰えた卵巣を刺激するホルモンが脳から出て、その副作用で自律神経を狂わせてしまう。
だから更年期障害は自律神経の失調なのです。
自律神経の失調による不快な全身症状を、不定愁訴といいますね。

自律神経失調症という病名はないので、自律神経失調症ですね〜などと診断するような医者は避けましょう。

自律神経の失調は「状態」であって、疾患そのものではありません。


で、更年期でしんどい間は、無理せず出来る範囲のことだけやりましょう。
余裕があったら、面白おかしいものをたくさん見聞きして笑いましょう。

更年期は個人差があって、さほど辛くならない人もいれば、何も出来なくなって寝込んでしまう人まで様々です。

たいていは、プレ更年期を含めて10年間くらい続くので、最後まで周囲から十分満足いくまで理解されフォローしてもらえる人は少ないでしょう。

ケロッと、「更年期でしんどいのよ」と言ってしまうのもストレスを減らすよい方法です。

でも、心配しすぎないようにしましょう。ある日を境に、体は楽になっていきます。
たぶん、脳が卵巣を刺激するホルモンを出すのを"諦める"のでしょう。

それでピタリと閉経するわけでもありませんが。

そうして、やっとしんどい時期を脱して自律神経が再びきちんと体をコントロールしてくれるようになったら、
少しずつ、軽いストレッチやトレーニング、食生活の見直しなどしながら、体重管理をすればいいと思います。

しんどい間は、嵐をやり過ごす気持ちで、ダイエットに対して焦ったり癇癪をおこしたりして体に余計なストレスをかけないようにしましょう。